片付けが苦手な母に聴いてみた! なぜモノが捨てられないの?
片付けサポートルンルン♪ 整理収納アドバイザー の三谷正美です。私は香川県で、片付け 整理収納 でお困りの方のサポートをさせて頂いています。
今日は片付けが苦手な私の母を事例に「なぜモノが捨てられないのか」について考えてみたいと思います。
そもそも、皆さまもご存知の通り、モノが捨てられない原因は「まだ使えそう」「使うかもしれない」「捨てるのがもったいない」という心理、気持ちがブレーキになるからですよね?
でも、何故そう思ってしまうのでしょうか?
実はもっと深い深層心理が「使うかもしれない」「もったいない」と思わせているのです。
私の母は81歳になります。モノが捨てられなくて、溜め込み屋。片付けが苦手で洋服などがクローゼットに収まり切れずに部屋中に服を沢山吊っています。表に出ているモノが使っているモノで、クローゼットに詰め込んでいるのが使っていない物のようです(*^^*)
「片づけを手伝ってあげる」といっても、「自分でするから構わん!」と手伝わせてもらえません。
物を捨てられると思っているのでしょうか(*^^*)
整理収納アドバイザーになる前の私だったら「もう捨てたら・・」て、平気で言っていたかもしれませんね(#^.^#)
折を見て実家に帰った時に母に聴いてみました。
「服が沢山あるけど、全部、使ってるの?」
母が言う (方言が分かりづらかったらごめんなさい🙇)
「使うからおいとんや。」
私
「ホンマに使ってるん?こんなにあったら毎日、何を着るか服選びも大変やろ~」
母
「・・・使ってない服もあるけど、まだ使えるし・・捨てるんは勿体ないでー」
私
「そうやな~捨てるんはもったいないかもしれんね~。そしたら誰かに譲る?
でも、好みもあるしね・・サイズが合うかも分からないしね。
その段取りも手間が掛かるし・・。
そうかといって、ずっと溜まっていったら、部屋が狭くなるし、モノにつまずいて怪我しないか心配やしー。
そろそろ自分で要るモノと要らない物を分けて整理して行ったらどうかな?」
母
「今は使わんでも、使うかもしれんし・・・」
私
「今まで 使っていなかった物 を、今後、いつ 使う時がくる?」
母
「母ちゃんは、どうしても捨てるんは勿体ないと思ってしまうんやーー。3歳のときに第二次世界大戦中の高松空襲を経験してしばらく物がない時代を経験したんや。
今でも覚えとる。食べるものもなくなって、お金持ちの人でも農家さんに頭を下げて、高価な着物を差し出して、お米やイモなどに変えてもらいに来てたんやー。
子どもながらに、なんぼ、お金があっても売ってもらえる食べ物がなかったら、お金持ちでも食べることもできん。生きていけんと思った。
食べるためには、お金持ちの家より農作物が作れる農家さんの方が凄いな~と思ったわー。
親からも、資源のない日本はモノをもっとかんと、物がなくて困るかも知れんと、よく言われてたわー」
なるほど~。母が捨てることに躊躇するのは、幼少期に経験した、お金だけあっても生きていけない。農作物があれば他の必要な物にも変えられる。その情景が今でも強烈に記憶に残っているからなんですね。
それもあってか なかってか、母は農家に嫁ぎました(*^^*)
昔の人は物を大切にして、後継者にモノを残してやりたいと思うようです。
物がない時代が、またくるかもしれないという恐怖が、いまでも無意識に「物がないと困る」「捨てると困る」と片付け整理を進めにくくしているのかもしれません。
モノが直ぐ手に入る時代に生まれた世代と、物がない経験をした世代では物への執着にギャップがあります。それがゆえに、家族一緒に片づけを進めていくと喧嘩になったりするのです。
自分のものは自分で整理しておかないと物が置けるスペースがなくなり、いずれ、誰かが片付けることになるからです。
家族でも、世代によって情報、環境、経験、教育、習慣、などでモノに対する思い、価値観が全然違います。だから、片付けられない本当の原因も個々違います。
なぜ片付けられないのか、しっかり話を聴いてその方に寄り添って片づけを進めてあげることが一番大切なのです。
今の時代、何が起こるか分かりません。今まさに思ってもみなかったウクライナ戦争で、日本の市場にも影響が出ていますよね。円安による物価の高騰や輸入品の遅れなど、以前と市場環境も大きく変化しています。
これからは今までと違って、欲しい物が簡単に買えなくなるかもしれません。まずは、お家にどんなものがあるのか把握しておきましょう。 まだ必要なのか、もう不要なのかを片づけをして、頭も心も整理できていると、本当に必要な物しか買わなくなっていきますからね♡
片付けをどう進めたらいいのか分からない方は、遠慮なく私にご相談くださいね。しっかりお悩みをお聴きし、貴女にあった片付け整理収納方法でサポートさせて頂きます♡♡♡